- 沖堤防でよく使う釣り方・コツをまとめて知りたい
- 沖堤防での釣りの引き出しを増やしたい
- 色々なシチュエーションに対応できるテクニックを身につけて、沖堤防のシーバスを攻略したい
この記事では上記のような沖堤防でのシーバス釣り方やテクニックに関するお悩みを解決します!
シーバスの釣り方の基本としては通常のオカッパリと共通している部分も多いですが、沖堤防特有のテクニックなどもあります。
初めて沖堤防に行く方などは、単純にそういったテクニックを知らないことでせっかくのチャンスを逃す、、、ということもよくあります。
そこでチャンスを確実にものにするために、この記事で一気に沖堤防でのテクニック・攻略方法をまとめて習得してみてください!!(一度に覚えることは難しいと思うので、少しずつ身につけていってください(^ ^))
沖堤防のオススメシーバスルアーについては下記記事をご確認ください!
意外と奥が深い「ただ巻き」
スピンテールやVJなど多くのルアーの基本的な使い方が「ただ巻き」になります。
沖堤防でもただ巻きを多用しますが、いくつかのポイントを抑えることで釣果を伸ばすことができます。
魚のいるレンジを探る
沖堤防は水深があることが多く、魚が特定のレンジに固まっていることも多いです。
そのためどのレンジに魚がいるのか探っていくことが重要になります。
レンジを探る際はまずスピンテールジグなど沈むルアーでボトムまでのカウントをし、レンジを「上中下」の大まかに3分割して探っていくことがオススメです。
単調にボトムをとってただ巻いているという人も多いので、レンジを細かく刻むことでそれだけで差別化になります。
巻きスピードを使い分ける
巻きスピードも意識して変化させることが重要です。
魚の活性などによって特定のスピードにだけバイトがあることが非常に多いです。
高速・中速・低速・超低速と4段階くらいに分けて探ることがオススメです。
中速の1秒に1回転くらいを目安に、巻きスピードを早くしたり遅くしたり変化させていきます。
デッドスローは2秒に1回転くらいで、魚の活性が低い時などは多用する巻きスピードです。
レンジと同様に巻きスピードも単調になりがちなので、しっかりと変化をつけていきましょう!
潮の流れている所を探る
またバイトがなかったとしても巻きが重くなる部分を見つかることがあります。
巻いていて重みを感じるところは潮が流れているところです。
表層だけ潮が流れていて底潮が効いていない、沖は流れているが手前は流れていないなど様々な潮の流れに関する情報をただ巻きでは得やすいです。
潮の流れを感じて、ポイントや攻め方を決めることは沖堤防で重要なことなので、潮のサーチとしてのただ巻きも重視してください。
ただ巻きで潮の流れをサーチする時は、バイブレーションも少なくある程度の引き抵抗あるスピンテールジグがオススメです!
潮の流れを把握する方法や、そこからの戦略の組み立て方は以下の記事で詳細に解説しています!
着底時に素早く底を切ることの重要性
細かいテクニックとして沈む系のルアーで着底した時に、着底したまま長い時間放置せず、ロッドワークで素早く底を切ることが重要です。
これは岸ジギなをするとよくわかるのですが、魚は着底後の巻き上げのタイミングで食ってくることが多く、その際にボトムにルアーを放置しているとバイトが極端に少なくなります。
これは仮説ですがおそらく魚はフォールの時にルアーをしっかり見ていて、その後のリトリーブに入った時の動きの変化に反応している可能性が高いです。
そのため海底にルアーを放置していると動きが断絶し、せっかくフォール中にチェイスしてきているシーバスをバイトに繋げにくくなってしまします。
具体的な動作について
具体的な動作の手順としては以下の感じです。
キャストする→着水する→ラインスラックを回収してラインテンションを作る→
ベールを返してフリーフォールさせる→着底した瞬間にロッドを上方向に軽く煽ってルアーを動かす
ポイントは着底後にリトリーブだと素早くルアーを動かすことができないので、ロッド操作で底を切ることです。
以下のコアマンの動画で具体的なキャストからの一連の様子を確認して頂けます。
三度底・リフト&フォール
上記のようにボトムを取り、素早く底を切りただ巻きしてくるのが一番多用する基本動作ですが、何度もボトムを取ることが効果的な場合があります。
そのためのテクニックが以下のものです。
三度底について
「三度底」は文字通り1キャストの中で3回ボトムを取る動作のことです。
三度底をすることで手前のボトムまでしっかり探ることができます。
必ず3回だからいいというわけではなくて、着底を多くしたり少なくしたりして色々試すことが重要です。
リフト&フォールについて
「リフト&フォール」は三度底よりも細めにボトムを取って、巻き上げるを繰り返す釣り方です。
ボトムを取って3回から5回リトリーブをして、カーブフォールさせて着底させるという動作を繰り返します。
カーブフォールではロッドを下げてルアーを送り込んであげる動作をします。
この釣り方でも着底後の巻き上げでヒットすることが多いので、着底後は魚に見切られないように、ロッドを操作で素早くボトムを切ることが重要です。
ジャーキングについて
近年沖堤防で多用されるようになった釣り方ですが、シンキングミノーを中心としてスピンテールやバイブレーションをロッド操作で素早く動かす釣り方になります。
水深があるところでも使いますが、特にシャローエリアで有効な釣り方だと感じています。
またただ巻きは「食わせ系」の釣りですが、ジャーキングは「リアクション系」の釣りとして使い分けています。
ポイントはジャーク幅を大きくしすぎない
ジャーキングで効果的に釣るポイントは、ジャーク幅を大きくしすぎないことです。
これはボトムを素早く切ることの重要性と同じで、ルアーのポーズ時間を短くすることで見切られにくくするためです。
下記のブルーブルーの動画のように「もしもし亀よ」のリズムでのジャーキングを一つの目安にすればいいと思います。
ジグヘッドワームのダートメソッドについて
ワームのダートメソッドとは、5gから15gくらいまでのジグヘッドにピンテールのワームを装着したものを、六っ度操作で煽ってアクションさせる釣りです。
デイゲームや常夜灯周りなど、シーバスが目でルアーを追っている時にリアクション的に口を使わせることができます。
カタクチイワシがベイトとなっている時には特に強い釣りです。
使用するジグヘッドやワームについては下記記事に詳しく記載しています。
使用するジグヘッドの重さについて
ジグヘッドの重さの目安は、基本的に「水深=重さ 」と考えてください。
例えば水深5mだったら5g、水深12mだったら12gといった感じです。
表層を探りたい場合、ボトムを重点的に探りたい場合などは上記よりも軽くしたり重くしたりします。
タックルの注意点について
タックルについては、PE0,4号〜0,6号+リーダー8ポンド〜12ポンドくらいの細糸の方が食いが良くなります。
またなかなか魚が乗らないことも多いので、ロッドはMLアクションくらいの柔らかめの竿で、ドラグを緩めにしておくことがポイントです。
ダートしたときに少しラインが出るくらいのドラグにしておいて、スプールを押さえながらフッキングを行います。そこからファイト中に少しずつドラグを閉めて行きます。
アクションについて
まずボトムをとって、1・2・1・2の規則正しいリズムで、ロッドを上下に操作してしゃくり上げてくるのが基本操作です。
1しゃくりに対して、リール2分の1から3分の1回転くらいになるようにします。
ルアーが手前まで寄ってきたら、上記の動作を繰り返すという感じになります。
また魚が食わない時などは、規則正しいリズムをあえて崩してみたりすることも有効です。
ラインスラックをできるだけ出すのがポイント
ロッド操作をする際に出るラインスラックによって、ワームが左右にダートします。
そのため、ラインスラックを出来るだけ出すのが、ダート幅を出すためのポイントになります。
またロッドを上げた後に、意識的にロッドを下げる動作をすることが重要です。
どうしてもロッドを下げる幅が小さくなりがちなので上記ポイントを意識しましょう。
ワームのダートメソッドについては下記のコアマンの動画もぜひご覧ください!
岸ジギについて
岸ジギとは30g前後のメタルジグを堤防の際に落として、ボトムを取ってしゃくり上げるというメソッドになります。
5月から8月くらいの高水温期のシーバスは岸壁に着くことが多く、その時期に多用されます。
水深は5mくらいあればできますが、10m以上あるポイントの方が効果的です。
岸ジギのタックルなどは下記記事が参考になります。
本記事ではテクニック的な部分を中心に解説いたします!
*岸ジギはヘチ釣り師に配慮して禁止されている堤防もあるので、必ず事前に確認をお願いします。
キャストは斜め前に、底は素早く切ることが重要
まずキャストの方向ですが、ルアーが横方向により大きくアクションさせるために少し斜め前に投げることが重要です。
またこれは他の釣りと共通ですが、ボトム着底後は素早くロッド操作でそこを切ってください。
この動作が特に岸ジギの場合は釣果に直結します。
ルアーアクションはできるだけ小刻みに
岸ジギは10mくらいの比較的浅いポイントで行うので、通常のジギングのように大きなロッド操作で誘うとすぐに水面まで浮いてしまします。
そのためできるだけ魚に多くの回数アピールするためにも、できるだけ小刻みなロッド操作でジグを動かすことが重要です!
1しゃくりでリール3分の1回転くらいになる、ロッドの操作幅が目安になります。
また巻きすぎないためにベイトリールはローギアのものを使うものが主流です。
具体的には以下のコアマンの動画を参考にしてみてください!
1箇所で粘らず、ファイトは岸と垂直にラインを保つ
岸ジギは基本的に魚がいればすぐに答え出る釣りです。
そのため1箇所で粘らず、ガンガンランガンして広範囲を探りましょう!
またファイトの際はラインの角度を岸壁から垂直になるようにして、ロッドの真下に常に魚を置くことが重要です。
魚が横方向に走ったら、それに合わせて自分も素早く移動していくイメージです。
理由としては岸ジギの竿は7フィート前後と短く、張りのあるものが多いためロッドが魚の動きを吸収しにくくなってしまします。
そのため比較的ロッドが曲がりやすい、自分の立ち位置の真下で魚をコントロールことを心がけてください。
テクトロについて
テクトロは足元の岸壁ギリギリにルアーを通して、歩きながら長い距離を効率的に誘っていく釣り方です。
いくつかポイントがあるので以下解説していきます。
*テクトロもヘチ釣り師に配慮して禁止されている堤防もあるので、必ず事前に確認をお願いします。
岸ギリギリに立たないでラインは10mくらい出す
魚にプレッシャーを与えないために、岸ギリギリに立たないで縁から少し離れることが重要です。
また同様の理由でラインを10mほど出して、自分の立ち位置の少し後ろでルアーを引くことも意識してみてください。
また魚の活性に合わせて歩くスピードはこまめに変えましょう。
潮上にルアーを引き、潮の当たっているところを重点的に探る
別のポイントとして、潮上(潮が流れてきている方向)にルアーを引くことが重要です。
潮上に向いてシーバスは向いているので、魚の背後からルアーを急に出現させることができ、リアクション的なバイトを取りやすくなるからです。
また岸壁の中でも特に潮の当たっているところを探すことも重要です。
白いサラシや泡立っているところなどを重点的に探ってみてください。
また堤防の継ぎ目などの構造の変化もポイントになります。
ファイトについて
足場の高い沖堤防では通常のオカッパリシーバスよりもバラしが多発します。
そのためキャッチ率を上げるためのコツがいくつかあります。
ロッドを曲げすぎない、魚を跳ねさせない
魚がバレる原因の1つが「エラ洗い」です。
大きくロッドを曲げ、真上にポンピングすると魚が浮き上がって、エラ洗いしてしまします。
そのため鋭くフッキングした後は、ロッドは横に倒して少しだけ曲げた状態で、リーリング主体で寄せてくることがオススメです。
また手前に寄ってきたら、ロッドを下げた状態で魚をコントロールすることで、エラ洗いを少なくすることができます。
急激なツッコミには緩めのドラグ or レバーブレーキで対処
もう1つのバラシの原因は手前に寄ってきた際の「魚の急激なツッコミ」です。
シーバスは口が柔らかい魚のため、ラインテンションが急にかかかると口切れが多発します。
そのため魚が手前で急激に突っ込んだら、強引に寄せようとしないでいなすことが重要です。
そのためには魚が手間に寄ってきたらドラグを緩くする+ロッドを下げて魚の動きに追従することである程度対処できます。
またレバーブレーキであれば、魚が突っ込んだ際にレバーをオンにすることでテンションをフリーにすることができ、急激なツッコミにも効果的に対応できます。
レバーブレーキのおすすめリールなどは下記記事をご確認ください!